中国語 有気音のコツ 【初心者の方向け】

2021年2月4日木曜日

発音

t f B! P L

你好!sawataka2008です。

「有気音と無気音の違いがわからない」

「有気音や無気音はどうやって発音するの?」

この記事ではこのような悩みを持つ方向けに、有気音、無気音の出し方について分かり易く解説します。


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1.有気音、無気音の発音方法

1−1.有気音/無気音とは何か?(音の説明や特徴、音の種類)

「p、t、k、q、ch、c」の6音が有気音です。

「b、d、g、j、zh、z」の6音が無気音です。

「p←→b」「t←→d」「k←→g」「q←→j」「ch←→zh」「c←→z」がそれぞれ対の関係になっています。

有気音は息をはっきりと出す音で無気音は反対に音を抑えて発音します。

どちらが難しいかというと、日本人にとっては有気音です。

それは、日本語は息をはっきりと出す発音はしないのですね。

例えば日本語で「タ(ta)」と「ダ(da)」と話してみて息の出方を確認してみてください。どちらも息は強くでていないのではないでしょうか?

つまり日本語の清音と濁音のような関係ではないんですね。

有気音は日本語にない発音なので難しいんです。

ここまでも話をまとめると以下のようになります。

  • 有気音(p、t、k、q、ch、c)
    • 息をしっかり出す音
    • 日本語にない発音
  • 無気音(b、d、g、j、zh、z)
    • 息をしっかり出さない音
    • 日本語と同じ発音
  • 有気音/無気音は清音/濁音の違いではない


1−2.有気音の練習をしましょう

有気音が

ここからは、発音の仕方を説明します。

基本的に無気音は日本語と同じですので有気音の発音が大事です。


「p」

子音だけでは音が出ないため、母音の「o」を付けて説明します。

まず、口を閉じ息を溜めます。

「ポホー」と発音すると同時に唇を破裂させて息を出します。

「ポ」と「ホ」を区切って発音するのではなく、少し長めに息を出す感じです。

「t」

子音だけでは音がでないため、母音の「a」を付けて説明します。

まず、舌先を上前歯の裏側に付けます。

前歯の裏側を舌で弾きながら「タハー」と発音すると同時に息を出します。

唾を地面に飛ばすような感じです。(笑)

「タ」と「ハ」を区切って発音するのではなく、少し長めに息を出します。

「k」

これも子音だけでは音が出ないため、母音の「a」を付けて説明します。

「t」の場合は上前歯に舌先を付けて息を口の前の方に溜めてましたよね?

「k」の場合は口の奥側に息を溜めます。

舌の後ろ部分にある息を口の天井側に持ち上げて、「カハー」と発音すると同時に息を出します。

もちろん「カ」と「ハ」を区切って発音するのではなく、少し長めに息を出す感じです。

「q」

子音だけでは音が出ないため、母音の「i」を付けて説明します。

「t」と同じで口の前側に息を溜めますが口を横に引いて発音します。

「チヒー」と発音して息を出し続けます。息は横に引いた唇の左右から漏れる感じだと思います。

「ch」

子音だけでは音が出ないため、母音の「i」を付けて説明します。

これは「q」とほぼ同じです。

ただ、「ch」はそり舌音なので、そり舌音の出し方を先に覚えておいてください。

そり舌音の出し方は別な記事を書いているのでよければ参考にしてみてください。

中国語のそり舌音の出し方【初心者の方向け】

「c」

子音だけでは音が出ないため、母音の「i」を付けて説明します。

これも「q」とほぼ同じです。

「ツフー」と発音して息を出し続けます。息は横に引いた唇の左右から漏れる感じだと思います。

もちろん「ツ」と「フ」を区切って発音するのではなく、少し長めに息を出す感じです。


以上、まとめるとつぎのようになります。
  • 「po」
    • 口を閉じ息を溜める。
    • 「ポホー」と発音すると同時に唇を破裂させて息を出す
  • 「ta」
    • 舌先を上前歯の裏側に付ける
    • 前歯の裏側を舌で弾きながら「タハー」と発音すると同時に息を出す
  • 「ka」
    • 舌の後ろ部分にある息を口の天井側に持ち上げる
    • 「カハー」と発音すると同時に息を出す
  • 「qi」
    • 口の前側に息を溜めますが口を横に引く
    • 「チヒー」と発音して息を出し続ける
  • 「chi」
    • 「qi」と同じ方法でそり舌音を出す。
  • 「ci」
    • 口の前側に息を溜めますが口を横に引く
    • 「ツフー」と発音して息を出し続ける


1−3.無気音の練習をしましょう

基本的には日本語と同じように発音すれば無気音になっているはずです。

ひとつだけ言うと「b」は英語の破裂音のため、英語と同じように発音すると強い息が出てしまうので注意しましょう。


有気音/無気音の出し方は分かりましたでしょうか?

→つぎは有気音のコツを説明します。

2.有気音のコツ

有気音は息を出す発音だということはわかったと思います。

前述の説明では「ポホー」や「タハー」のように発音すると書きましたが、それは息を出す練習のためで、実際にはもちろん一音節で発音します。

そのため、最初はゆっくり発音をして練習しますが、徐々に短くしていきます。

最終的には、発音し始めたらすぐに息を出す感覚ですね。

手持ちの例文集に赤ペンで有気音部分にチェックを入れて、意識して音読練習するのも良いかもしれません。


日本人にとって有気音は難しい発音だと思います。

僕自身も「ティッシュペーパーを口の前に垂らして揺れたら有気音」という古典的なやり方をためしたり、中国人を捕まえて「qi」と「ji」を話してどのように聞こえたか確認したりもしました。懐かしいです....。

現在は、スマホのアプリなどを使えばより効果的に練習できるかもしれませんね。

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