你好!sawataka2008です。
「そり舌音の出し方が分からない」
「そり舌音がうまく出せない」
この記事ではこのような悩みを持つ方向けに、分かり易く覚え方を解説します。
目次[非表示]
1.そり舌音の出し方
1−1.そり舌音とは(そり舌音の説明)
そり舌音は、舌を上に巻き上げながら発音する子音です。
日本人の特に初心者の方には発音が難しいと感じるようです。
それは、日本語にはない発音の仕方であるためだと思います。
舌を巻きあげているため息が舌の壁にあたり舌の左右から流れ摩擦を起こし、こもったような音になります。
そり舌音は、zh、ch、sh、rの4種類あります。
1−2.そり舌音の発音方法(ri)
子音だけでは発音できないため、母音の「i」を付けて練習します。
テキストで書かれていことと多少異なりますが、分かり易かったやり方で説明します。
まず、上の前歯の裏側に舌先を当てます。
そのまま、上あご沿いに舌を後ろに引いていきます。※上あご=口内の天井部分
そうすると途中で上あごの柔らかいところに当たります。
そこに舌を押し付けて固定します。この位置をしっかりと覚えておいて発音する時にすぐにこの位置に舌先が来るように練習をしてください。
口の形は特に力をいれずにそのまま曖昧に開けておきます。
そのまま、「リ」と発音してみてください。
こもったような音が出ていれば、それがそり舌音です!
1−3.そり舌音の発音方法(shi)
ここからは、発音の違う部分に着目して説明をしていきます。
「ri」と同じ位置に舌先を固定して「シ(ス)」と発音します。日本語の「シ」でも「ス」でもない2つの中間位のイメージです。
1−4.そり舌音の練習方法(zhi)
舌先の位置は同じですが、口を横に引きます。
そして「ジ」と発音します。
発音している間も舌は上あごにしっかりと固定します。
1−5.そり舌音の練習方法(chi)
「ch」は有気音なので息を多めに出します。
特に意識する必要はないですが、音を破裂させた時に息が通るため、舌先が上あごを離れます。上あごから舌先を離すのではなく、息が勢いよく流れるので離れるという意味です。
1−6.これまで説明した内容のまとめ
- 舌先
- 舌先を上あごに付ける
- 口
- 口を横に引く(zh,ch)
- 曖昧(sh,r)
- 息
- 無気音(zh)
- 有気音(ch)舌先が上あごを離れる
舌先を上あごに付けるところがポイントです!
次は、注意点をお話したいと思います。
2.発音方法の注意点
2−1.南部のそり舌は弱い
台湾の人は、そり舌をあまり使わないで発音します。
そり舌が弱いため「h」が脱落して「shi」が「si」のように発音されます。
ですので、「shi(シ)」ではなく「si(ス)」のように聞こえます。
同じように「zhi(ジ)」は「zi(ズ)」に、「chi(チ)」は「ci(ツ)」になります。
「ri(リ)」はというと日本語の「リ」に近い音になります。
これは台湾人に限った話ではなく、中国南部の人はそり舌が弱く発音されるようです。
日本にも方言や訛りがあるように、中国でも地方によって発音の仕方に特徴があるんですね!
発音はしやすいのはありがたいのですが、反面初めて聞くとあまりの違いに混乱してしまうかもしれないですね。知識として頭の片隅に入れておくといいのかな、と思います。
2−2.「sh、r」と「zh、ch」の舌先の位置の違い
前の説明で舌先を上あごに付けると説明しました。
ただ、書籍によっては「sh、r」(A)と「zh、ch」(B)のグループに分け、Aグループは舌先を前歯の裏側に向けるだけで上あごには付けないと説明されることがあります。
少し混乱するかもしれないですね。
はっきりとは分からないのですが2つ理由が考えられます。
- 摩擦音の強さの関係
- 口の形との関係
- Bグループは口を横に引いて発音する。→息が逃げるので舌先をしっかりと上あごに付けないと摩擦音が出にくい。
- Aグループの口は曖昧に開き発音する。→息が逃げないので舌先をしっかりと上あごに付けなくても摩擦音は起きる。
- Aグループは摩擦音(舌に息があたって擦れて鳴る音)が小さい。→上あごに舌先をしっかり付けると摩擦音が大きくなってしまう。
舌先を上あごに付けることが出来るようになれば、舌先をやや前歯の裏側の方に移すことは簡単です。強さ弱さというのはあってもそり舌音であることは変わりないので、最初は舌先を上あごに付ける方法で統一しておくことをお勧めします。
台湾や中国南部ではそり舌が弱く発音される。
「sh、r」と「zh、ch」とで舌先の位置は同じで構わない。
3.まとめ
▶︎そり舌音のポイント
▶︎注意点
書籍によってはもう少し細かな説明をしていますが、まずこのポイントに注意して欲しいと思います。
以上、そり舌音の出し方について説明しました。
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