話す切っ掛けに自己紹介は良いけれど、何か教科書っぽい内容は嫌だな、とは思いませんか?中国人が聞いても自然な内容にしたいですよね。
今回は、学習本の自己紹介例文とyoutubeの中国人ネイティブが説明する自己紹介を比較してみました。
目次[非表示]
学習本の自己紹介例文
まず、はじめに教本の内容がどのような自己紹介になっているか例文を確認しました。実際に確認したのは、「耳が喜ぶ中国語,斉霞,三修社(p10) 」の例文です。
例文
我姓张,弓长张,叫张建一。建是建设的建。一是一二三的一。
我是去年从沈阳来北京的。
现在在一家贸易公司工作。我很喜欢现在的工作。
我的性格比较开朗,喜欢交朋友。
我的兴趣爱好是看体育比赛。自己也喜欢运动,像登山,游泳,滑板滑雪什么的。
今天有机会认识大家,我很高兴。请各位多多指教,多多关照。
説明
まず、最初に自分の名前を名乗っていますね。
我姓张,弓长张,叫张建一。建是建设的建。一是一二三的一。
名字には「姓(xing)」を、フルネームには「叫(jiao)」を使っています。自分は張建一であることと名前に使用している漢字を説明しています。日本語でも「サンズイに尺の沢に田んぼの田で沢田です。」など説明すこともあると言えばありますね。
我是去年从沈阳来北京的。
「是~的」構文は「~」の部分を強調する言い方ですね。「瀋陽から北京に来た者であること」が強調されているわけですね。
现在在一家贸易公司工作。我很喜欢现在的工作。
貿易会社に勤めていてその仕事が好きであると言っています。
我的性格比较开朗,喜欢交朋友。
正確は比較的明るく、人付き合いが好き、と自分の性格を説明していますね。
我的兴趣爱好是看体育比赛。自己也喜欢运动,像登山,游泳,滑板滑雪什么的。
趣味はスポーツ観戦で自分で運動が好きと話して、その後、どんな運動をしているのか例をあげていますね。「像」は、「例えば」という意味です。「兴趣」「爱好」も趣味という意味ですが重ねて言っていますね。
今天有机会认识大家,我很高兴。请各位多多指教,多多关照。
まとめの言葉は、「请多关照」を少し異なる表現に変えて「多多指教,多多关照」と2度言っていますね。改まった感じでしょうかね。
著者の斉霞さんは中国人なので、文法的な間違いはないと思います。
文法的に間違いなくても、この自己紹介が自然な感じなのか気にはなりますね。
では、次はyoutubeの動画での中国人ネイティブの説明を見てみましょう。
Youtubeでネイティブの方が紹介している自己紹介
Youtubeで中国人ネイティブの方がどのような自己紹介の仕方を説明しているのか見てみました。個人チョイスで4本の動画を選んでみました。最初の3本は、中国人が説明している動画で、最後の1本は、中国人向けの自己紹介解説動画です。
事例1李姉妹ch
こちらは中国人の姉妹が中国語の使い方を教えてくれるチャンネルですね。
まず最初の挨拶は「你好」という話がありました。「初次见面」とはあまりいわないという話もありましたね。
名前のところは例文と同じ「我叫~」でした。
自分の職業を説明する方法として、「我在贸易公司工作」(貿易会社で働いている)以外に「我在做贸易」(貿易をしている)という表現が説明されていますね。
趣味については「我的兴趣(爱好)是~ 」はかたい言い方だと説明がありました。「我喜欢~」の方が自然な言い方といことでした。
出身については、シンプルに「我是日本人」が良く、「我来自日本」も言うけれど少しかたい印象で「オーディションでの自己紹介みたいな感じ」に聞こえるようです。
締めの言葉である「很高兴认识您」は、かたい表現だけど締めの言葉としてはよさそうです。
事例2Aki's China Channel / アキの中国チャンネル
声がとても綺麗な女性の方のチャンネルです。
やはり「初次见面」とはあまりいわないという話でした。
挨拶は相手がひとりなら「你好」相手が複数の時は「大家好」と説明していますね。
「我叫~」や「我的名字是~」よりは「我是」を使うと言ってますね。
出身をいう時は、「我来自~」や「 我是从~来的 」より「我是~人」の方が中国人らしいようです。李姉妹chの説明と同じですね。
職業に関して「我在~工作」という表現は教本とほぼ同じです。
趣味については、「我的兴趣(爱好)是~」より「我喜欢~」の方が好まれるというのは李姉妹chの説明と同じですね。
最後に話す「很高兴认识您(大家)」のところも同じですね。
事例3ziziclass
こちらの方は男性である点が前の2つのケースとは違います。
この方は、最初の挨拶に「大家好」「你好」に「初次见面」を加えていました。
「我叫~」「我是~」の違いについても説明がありましたね。「我叫~」は名前を説明する場合に使い、「我是~」は名前も含めて自分がどういう人物かを説明する場合に使うということでした。「我叫~」が使えるのは、話し手が聞き手にとってまったく知らない人物ではなく何者かは分かっているような場合に使う、という感じでしょうかね。
出身地については「我来自~」と言っていました。生まれた場所と住んでいる場所のが異なる場合は、「我在~出生」、「我在~长大」と言えるということでした。分かり易い説明でした。
趣味については前の2つと同じく「我喜欢~」でした。カジュアルな表現で「 我迷~」(~にハマっている)という表現も紹介されていました。
最後の挨拶は「请多关照」 より「拜托了」(仲良くしてねというニュアンス)の方が汎用性が高いということです。
事例4《视知》官方频道 Official Channel
最後に、中国人が中国人向けに作成した動画「【人生资本论】第一天上班,加分自我介绍该怎么说?」(出社1日目、自己紹介はどうしたらいい?)という動画から、学習本に含まれた例文に関連した部分を紹介しようと思います。
最初の挨拶に「你好,我叫xxxx,请多多关照」と挨拶し、「鸡汤哥」(チキンスープ兄さん?)に「千万别这么说」(絶対するな)と言われてしまいました。「誰の記憶にも残らないから」、という理由でした。
そこで、どうすれば良いのか?というと「从名字开始」(名前から始まる)ということで、なんと、なんと、「普通語を使い、はっきりとした大声で、自分の名前で使われる漢字を説明する」という、学習本の例文と同じ内容でした。
「我是一个什么样的人,爱好xxx..」については「太普通」(普通過ぎる)と言われてしまいます。ちなみに簡単なストーリーで語ると良いそうです。これはなかなか厳しいですね。
教本の自己紹介と3つの動画の説明を見比べるとこのようなことになりそうですね。
- 最初に「大家好」「你好」などの挨拶を入れる。「初次见面」は、あまり言わなそう。
- 「我姓~」という言い方はあまりしなさそうで、「我叫~」または「我是~」を使う。
- 名前で使う漢字の説明は、自分を印象付けるのには有効かも。
- 職業の言い方は教本通り「我在~工作」で良い。加えて「我做(仕事の内容)」という言い方がある。
- 「爱好」「兴趣」はあまり使わず、代わりに「我喜欢~」を使う。ストーリーで語れればなお良し。
- 「很高兴认识您(大家)」は良く使う。「拜托了」という使い勝手の良い言い方もある。
まとめ
いかがでしたか?
鸡汤哥は、こんなことも言っていました。
「千万不要临场发挥,一定要提前做好准备。」
(その場で考えて話すのではなく、必ず事前にしっかりと準備する)
「教科書っぽい」だとしても、よく準備をしておくことが大事なのかもしれませんね。
以上、「中国語の自己紹介 学習本と中国人ネイティブの説明を比較してみた。」でした。
それではヾ(•ω•`)o拜拜
0 件のコメント:
コメントを投稿